頑固なティーンエイジャーとどう向き合うか
夕食のとき、声をかけても返ってくるのは「別に」だけ。閉ざされた部屋の向こう側にいる子どもを見つめながら、どうすれば心を開いて話してくれるのか、戸惑いともどかしさが胸に広がります。
思春期の子どもは、心の中でたくさんの変化や葛藤を抱えています。親に見せる顔と、実際に感じている気持ちには、しばしば大きなギャップがあります。そのギャップに、私たちは戸惑い、焦り、時には悲しみを感じます。
そんなとき、「自分だけが悩んでいるのではない」と思えることが、少し心を軽くしてくれるかもしれません。ほかの親も同じように悩み、同じように戸惑っています。子どもが言葉を返さないことは、必ずしも拒絶ではありません。彼らなりのペースで、自分の心を整理しているのです。
静かにその姿を見守ること、少しの距離を保ちながら寄り添うことも、愛の一つの形です。時には言葉よりも、ただそばにいること、食卓の温かさや家の安心感を感じさせることが、子どもにとって大きな支えになります。
家族の間に言葉が届かない日も、神は父として、私たちと関わろうと静かに手を差し伸べてくださいます。そのやさしさをそっと思い出してみましょう。神のやさしさに触れることで、私たちは自分自身の心も少し軽くし、子どもとの関係にも小さな光を見出すことができます。
子どもとの距離に戸惑い、悩む日々の中でも、孤独ではありません。神のやさしさを思い出すことで、心に小さな光を感じながら、今日もそっと歩んでいけるのです。
あなたがたにこれらのものすべてが必要であることは、あなたがたの天の父が知っておられます。(聖書 マタイ 6:32)